《 玉葱の呟き 》日本文化とグローバリズム

《 玉葱の呟き 》共同体

人は共同体を作って生きてきた。その共同体のなかで自分の権利を護る為には、他者と相互に権利を認め合う必要があった。そこで規則を作り、共通の歴史的合意(文化)が形成されてきた。
これは、全ての人類に共通する生き方(ルール)であると思う。

 

そこで仮りに、異なった共同体に所属する人達が参加し、混在した共同体について考えて見る。
混在された共同体では、歴史的合意も、認め合う権利も異なる人達と共に暮らすことになる。彼らが以前に所属していた共同体の歴史的合意や権利を主張し、混在された共同体の歴史的合意や権利を無視するならば、共同体に紐づいている権利は、相互に認め合う事はできなくなり、歴史的合意も共有することができなくなる。
結果、混在された共同体は相互の権利を認め合える新しい規則を作り同化政策を勧めたとしても、歴史的合意を得ることはできない限り崩壊することになる。
異なった共同体に所属する人達が混在した共同体は成立しないのです。

 

《 玉葱の呟き 》グローバリズム

グローバリズムとは、
キリスト教の影響下で原罪思想からくる「仕事は罰、そもそも人は悪である」とする価値観を持っていて、弁証法的に発展する歴史観の最終的社会とする「国境を超えて世界を1つの共同体とする」を理想としている考え方です。
だから、既存の政府の権限や国境を否定し、国や政府をなくそうとする動きが「グレートリセット」であり、最終的には世界はグローバリストが支配するのです。

グレートリセットの最初の段階は移民による共同体の破壊であり
資金を使って、マスコミ、学者、政治家、活動家などをコントロールする。例えば 石油の枯渇、地球温暖化、ワクチン、LGBT、食糧危機などで不安を煽り、国家、共同体が相互に認め合うはずの権利を混乱させるのです。例えば「性自認」の主張が認められ、共同体として共有する「性の認識」が否定されたことは、相互に認め合う権利を無効化し、共同体を混乱させた、良い例です。
グレートリセットの最終段階は、社会にある貨幣を溶かし、国民の経済を破壊することであり、世界を資本家による共産主義社会にすることです。
結果、得をするのは一部のグローバリストで、損をするのは、奴隷化された私達です。

 

《 玉葱の呟き 》日本の文化
日本人に於ける歴史的合意(文化)は、
殆どの国がそうであったように、他の国の文化を取り入れながら発展してきました。しかし、外国から流入してきた知識・学問・技術をそのまま移植するのではなく、あくまで基礎的教養として採り入れ、様々な加工をほどこし、独特な文化を作ってきました『和魂洋才』です。其の度に表面的には大きな変化を見せてきましたが、日本人の思考や行動様式にはあまり変化が見られないのです。
その特徴は「自然や道具や言葉にまで全てに命が宿る」として、「自然と神と人がともにある」と考えるところにあります。これを本居宣長は大和心として、『惟神の道』神の御心のままにおのずからなる道を自然のままに生きる真心の道であるとしています。
これはまさに、レヴィ=ストロースの言う『野生の思考』そのものです。
日本の文化には、最先端の科学、技術を支える『現代科学的思考』があることは言うまでもありません。加えて『野生の思考』が共存したものなのです。