《玉ねぎの呟き》日本・共同体の起源

世界に存在した古代文明は、3種類に分けられます

(1)定住型、農耕文明は、メソポタミア・インダス・エジプトなどに代表される文明で、自然を征服して管理する都市型文明です。利権と階級、王朝があります。

(2)非定住型、非農耕型文明は、ユーラシアステップの遊牧騎馬民族に生まれた文明で代表例は元王朝です。

(3)定住型、非農耕型文明は、日本で生まれた縄文文明しかありません。狩猟・漁労・採取と若干の農耕を行う文明です。

   西日本でプラントオパールが発見されたので稲作はおこなわれていたようですが、食糧は森林資源の木の実・陸上資源の動物・海洋資源の魚介類など多種多様な食材を季節の旬なときに食べていたようです。自然を征服して管理するのではなく、自然と共に生きる道を選んだ文明とも言えます。
これは現代の和食にも見られるスタイルです。

   多種多様な土器を作っていました。火焔土器のように日常生活に実用性が無いと思われるデザインの土器を作り、異様にデフォルメされた土偶を作っていました。
   丸木舟で世界最古とされる『往復航海』をして、
翡翠琥珀アスファルト、黒曜石など、欲しい・必要なものを交易で入手していました。略奪ではなく物々交換で入手していたのです。亀ヶ岡土器などは2000キロ離れた沖縄にまで届いていたのです。

   縄文人は、自然と共に、自然から食糧を旬なときに頂いていた。共同体は相互に交易して必要なものを手にしていた。
そこには利権も階級も生まれず16000年間争いのない文明を築いていたのです。
 
《玉ねぎの呟き》日本の心(和魂)

   16000年前から13000年間、縄文時代は、自然を大切にし、自然から食物を頂き、嘘を嫌い、所有権を犯す事をせず、争いがない文明だそうです。その後の日本を、1850年、江戸時代の終わり頃来日した西欧人の記録に見てみた。皆に共通した
   日本人像は、「正直で、嘘、盗み、強奪はほとんどなく、貧乏だが貧困では無く、清潔で健康、いつも笑顔で幸福そうである。1854年安政南海地震(M8以上)でも普段と変わりなく笑顔で復興に励んでいた。99%が読み書きができ、外国製品に学びより高品質なものを作る器用さがある。」とある
   これからすると、日本人の基本とする姿勢は、縄文時代と江   戸時代とで共通して「嘘を嫌い、所有権を犯す事をせず、争   いの無い」社会を形成していた。さらに「自然から食糧を旬   なときに頂いていた」縄文の行為は、現代の「自然な食材を   旬なときに頂く」和食に繋がっています。「自然のあらゆる   ものに敬意をはらい大切にして、自然と共に生きる」
縄文から受け継いだ日本人の精神が現代における『和魂』で   あるのです。
   
《玉ねぎの呟き》多文化共生

 グローバリズムは『資本家による共産主義』なのです。
 多文化共生はグローバリズム革命の手段なのです。

先ず、マスコミを通じて「情報」を流します。
「CO2の増加による地球温暖化」・「農耕畜産を妨害して、食糧危機」・「人種差別問題」・「性差別やLGBT問題」などなど。グローバリストは、国際会議を開いて著名人を集め「情報に正当性」を付与し、さらに情報を流します。情報に感染した政府・司法・行政・企業・活動家は、情報に導かれた行動をするだけですが、共同体は歴史的合意を失い、迷走状態になります。

   次は移民です。人は常に生きるためにより良い環境を求めています。ですから、人は高い所から流れる水のように自分達の共同体を離れて、より環境の良い共同体へ移動します。移動された共同体は混乱します。これがグローバリストの狙いなのですが。なぜなら、「多文化」とは異なった歴史的合意を持ち・異なった共同体の規律を持った人を意味しています。そして、「共生」とはその人達が共同体に混在することです。歴史的合意と相互に認め合う権利の齟齬する共同体は存在できないのです。「多文化共生」は歴史的合意のもとに形成された共同体を内部から破壊するために行われているのです。「多文化共生」の破壊力は『文明の衝突』に匹敵します。『文明の衝突』では勝った方の共同体に合意すれば滅亡した共同体の住人でも生き残ることができます。しかし今回の『多文化共生による文明破壊』は勝者が居ません。なぜなら文明が争うのではなく、文明を爆発的に破壊するからです。情報に感染した人たちも含めて、共同体の全ての住人は、敗者になります、アイデンティティーを失うことになるのです。それは、奴隷化を意味しています。これは『国際的資本家による共産主義革命』なのです。